予防接種

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がんは、日本人全体で年間15,000人が発症し、約3,500人が死亡しています。発症状況の調査によると20~30代にかけて発症率が急上昇するというデータが見られます。子宮頸がんは発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)に感染すると数年から十数年かけて発症するので、10代前半で接種するのが最も効果的です。ワクチン接種だけでは、完全には子宮頸がんを予防することはできませんので、20歳を過ぎたら定期的に検診を受けましょう。

注意
平成25年6月17日現在、子宮頸がん予防ワクチンとの因果関係が否定できない持続的な疼痛が接種後に特異的にみられることから、副反応の発生頻度が明らかになり、国民に適切な情報提供ができるまでの間、定期予防接種を積極的にお勧めしていませんのでご注意ください。

ヒブワクチン

ヒブ(Hib)は「インフルエンザ菌b型」という細菌です。冬に流行るインフルエンザとは全く別のものです。導入前は日本では毎年600人の子どもたち(ほとんどが5歳未満で半数は0~1歳)がHibに感染し、20~30人が死亡し、後遺症を残す子どもが100人以上います。1990年代から欧米ではヒブワクチンが導入され、2008年にはアジア・アフリカを含む110ヵ国で使用されています。効果は劇的で、今やほとんどの先進国でヒブによる重症感染症はないといっても良い状態となっています。

小児肺炎球菌ワクチン

小児肺炎球菌ワクチンは、細菌性髄膜炎など、肺炎球菌による重い感染症を予防する子ども用ワクチンです。肺炎球菌は90種類以上の型に分けられますが、その中でも重い病気をひき起こすことの多い7つの型の肺炎球菌を予防します。小児用肺炎球菌ワクチン導入前の調査で、日本の子どもたちがかかる重い肺炎球菌感染症の70~80%は、この7つの型の肺炎球菌が原因であることがわかっています。

四種混合ワクチン

乳幼児における予防接種では、ジフテリア・百日せき・破傷風の三種混合ワクチン(DPT)のほか、麻しん・風しん・ポリオ・BCGなどのワクチンの定期接種が定められています。2000年にWHOが日本及び西太平洋地域における野生株によるポリオ根絶宣言をしたが、海外の一部の地域ではいまだにポリオの根絶に至っていないことから、経口生ポリオワクチンの定期接種が実施されていた。しかし、経口ポリオワクチンの接種では、極めてまれであるが、ワクチン接種者や2次感染者が、生ポリオワクチンに由来するワクチン関連麻痺を発症することが報告され、その安全性が問題となっていた。そうした事情から厚労省では、海外で既に使用されている不活化ポリオワクチンが平成24年9月より導入された。四種混合ワクチンは、既存のDPTワクチンに不活化ポリオワクチンを混合したものであり、別々に摂取するよりも接種回数を減らし、乳幼児や保護者の負担を軽減する。平成24年11月より導入されている。

不活化ポリオワクチン

ポリオは、ポリオウィルスが人の口に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウィルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。ポリオウィルスに感染しても、多くの場合、病気として明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。しかし、腸管に入ったウィルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。

高齢者肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌による肺炎は、成人肺炎の25~40%を占め、特に高齢者での重篤化が問題になっています。肺炎球菌は肺炎・中耳炎・副鼻腔炎・気管支炎・髄膜炎などを起こす細菌のひとつです。特に高齢者の肺炎の約半数は、肺炎球菌が原因とされています。肺炎球菌には、80種類以上の型がありますが、肺炎球菌ワクチン接種により、そのうち23種類に対して免疫をつけることができます。ただし、肺炎球菌ワクチンは、肺炎のすべてを予防するワクチンではありませんが、重症化防止などの効果が期待されます。

インフルエンザワクチン

季節性インフルエンザは、例年12~3月ごろにかけて流行します。いったん流行し始めると短期間で蔓延し、年齢や性別にかかわらず多くの人が感染してしまいます。季節性インフルエンザのウィルスはA型・B型・C型の大きく3つに分かれます。そのうち流行を引き起こすのは、主にA型とB型です。なかでもA型はウィルスが頻繁に変異するため、大流行を引き起こすといわれています。ワクチンを接種することにより、ウィルスに感染しにくくしたり、感染した場合の重症化や合併症を防いだりする効果が期待できます。本庄児玉郡全市町では、高齢者に対して公費一部負担で実施しています。

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